イコノプラント・オンライン

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2025年7月12日更新


人間世界の言説や精神文化が、人間外の思念によって侵害される現象は現実的問題と指摘されます。
それらは、文化安全保障の観点から理知的、科学的に認識されるべき問題と言えるでしょう。
この問題に関するコンセンサスの形成を目指します。

ICONOPLANTは、文化安全保障に関する古井智の論考等をリリースするための出版ブランドとして発足しました。


New Release!


2025年7月9日リリース
 

アポカリプス・リダイジェスト第2巻

    20世紀のハルマゲドン
          (POD版)
 

【内容紹介】

  『アポカリプス・リダイジェスト』第2巻がリリースされました。
 本書は、第一巻と同様に「左縦書き」によるコンセプト・ブックになっています。内容は、
1936年から、ナチス・ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発した1939年までの
経緯の論述、分析を試みる内容になっています。
その目次の概要は以下のようになっています。
一九三六年──二・二六事件とベルリン・オリンピック、「王冠を賭けた恋」
一九三七年──「総司令官なき大本営」と南京事件、ソ連大粛清  
一九三八年──「水晶の夜」事件とウラン核分裂の発見
一九三九年──「欧州ノ天地ハ複雑怪奇ナリ」─第二次世界大戦勃発
 『ヨハネの黙示録」で、サタンの使いとして底なしの深淵から昇って来ようとしていると語られた「七つの頭と十本の角を持つ獣」、 その「七つの頭」は暴君と化して破滅した七人のローマ皇帝を表し、「十本の角」は涜神的軍団と化して 十字軍国家で一時的に戴冠した十字軍諸侯を表すと解釈されます。そして、その「七つの頭と十本の角を持つ獣」が20世紀の到来し、 世界大戦を引き起こしたと解釈されます。
 1936年、日本で皇道派の青年将校たちが決起した二・二六事件が起こり、岡田内閣は総辞職した。
その事件後に近衛文麿は首班指名されたが大命拝辞し、代わって広田内閣が発足した。 ナチス政権下のドイツで、ベルリン・オリンピックが開催され、12月にはイギリスでエドワード八世が、 即位して一年足らずで退位する「王冠を賭けた恋」の一件があった。
 1937年、日本の議会で「腹切り問答」の騒動があり、広田内閣は総辞職し、 その後の宇垣一成は陸軍によって組閣流産させられ、林銑十郎内閣が発足した。 林内閣も4ヶ月だけの短命で終わり、第一次近衛内閣が発足した。この第一次近衛内閣の時に、 盧溝橋事件に端を発した日中戦争(支那事変)が勃発し、「(中国)国民政府ヲ対手トセズ」という第一次近衛声明が発表された。 さらに大本営設置に伴って南京戦における忌まわしい「南京事件」が起こった。 この時に設置された「大本営」が大戦の終戦まで続いたが、この「総司令官なき大本営」が、日中戦争、太平洋戦争の秘密を物語るものだった。
 1938年ナチス・ドイツはオーストリアを併合し、さらにチェコスロバキアからズデーテンラントを割譲させ、その後にチェコスロバキアを解体して併合した。 またドイツ国内のユダヤ人への迫害をエスカレートさせる水晶の夜(クリスタル・ナハト)事件を起こした。 日本の近衛政権の謀略によって、汪兆銘が蒋介石政権から離反し、12月にはベルリン、カイザー・ヴィルヘルム研究所でのウラン核分裂が発見され、 各国は核分裂の軍事利用の研究を進めていくことになった。
 1939年、平沼内閣が発足したが、突然の独ソ不可侵条約の締結を受けて、「欧州の天地は複雑怪奇なり」と言って平沼内閣は総辞職した。 阿部内閣が発足した二日後の九月一日にナチス・ドイツはポーランド侵攻を開始し、それに対して英仏が宣戦布告して第二次世界大戦が勃発した。 ナチス・ドイツと共同侵攻を約束していたソ連は、9月17日になってようやくポーランドへの侵攻を開始した。 





420ページ 価格¥3,300(税込)
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New Release!


2025年6月1日リリース
 

アポカリプス・リダイジェスト第1巻

    文化安全保障のために
          (POD版)
 

【内容紹介】

  『アポカリプス・ダイジェスト』第1巻を再編集した 『アポカリプス・リダイジェスト』第1巻がリリースされました。
この本は、日本文の「左縦書き」の書式によるコンセプトブックになっています。
またそのテーマとなる内容は、現代美術家マルセル・デュシャン、哲学者フリードリヒ・ニーチェに関する疑問の論究にはじまり、 古代から現代に至る知られざる「人間とサタンとの相剋」の史実を論説することを目的にしています。
 マルセル・デュシャンは、晩年のインタビュー集の中で、「人間の創造物のすべてには価値がない。」と言っていたのです。 人間の作る諸々の事物に何らかの価値や意味があるとみなすことによって、人間社会はなり立っていると言えるでしょう。 それを全否定して憚らない者は、「人間の姿をした人間のアンチテーゼ」と判断せざるを得なくなります。この問題で筆者の世界観は一変しました。 人間外の意識による人間世界の言説への侵犯を現実問題と考えるようになったのです。
 またフリードリヒ・ニーチェは、その代表作と言われる『ツァラトゥストラかく語りき』の中で、 「ある時、悪魔が私に語りかけた。『神にもまた自らの地獄がある。それは人間への愛だ。』ついこの間も、 私は彼がこの言葉を言うのを聞いた。『神は死んだ。人間への憐れみによって神は死んだ。』と書いていました。フリードリヒ・ニーチェは、 自身の思想として「神は死んだ」と言及したのではなく、悪魔がそう言うのを何度も聞いたと書いていたのです。 こうした見解が契機になって、本書では新約聖書における唯一の預言書と言われる『ヨハネの黙示録』の読解を試みつつ、 紀元前のアクティウムの海戦から、20世紀の第二次世界大戦までの「人間とサタンとの相剋」に関して論述しています。 本書は全七巻を予定していますが、一九三五年までが概説された第一巻の目次の概要は以下のようになっています。 
序──発端
第一論文:「禁断の史実」・ダイジェスト
(現代美術マルセル・デュシャンの言動の分析)
第二論文:「解題『ツァラトゥストラかく語りき』」・ダイジェスト
(フリードリヒ・ニーチェ著『ツァラトゥストラかく語りき』の分析)
第三論文:「エクストラ・ヒューマン=アポカリプス」・ダイジェスト
 第一部:前史―もう一つのトリニティ(紀元前31年のアクティウムの海戦から1096年の第一回十字軍まで)
 第二部 一九世紀末の「神の死」
 第三部 二〇世紀のハルマゲドン──七つの頭と十本の角をもつ獣の到来




416ページ 価格¥3,300(税込)
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左縦書きコンセプトブック

左縦書き普及プロジェクト

   この『アポカリプス・ダイジェスト』(全七巻の予定)は、日本文の「左縦書き」の書式によるコンセプト・ブックになっています。  この「左縦書き」の普及は、論考の過程で派生した観点だったのですが、従来の「右縦書き」の慣習は不合理になっていると思われるため、「左縦書き」の普及を促進することを目的にしています。  左から右へ字送りする日本文や欧文の「左横書き」と整合性がとれ、また字の筆順とも矛盾しない「左縦書き」の普及の実例になるために、本書はあまり前例のない「左縦書き」によるコンセプトブックになっています。  本文が「左縦書き」になると、「横書き(左横書き)」の本と同様に、左綴じの本になります。



「左縦書き」の紙面例(目次ページ)


上記は、目次ページを例にした「左縦書き」の紙面です。活字は手書きされるわけではありませんが、左上から右下に向かって書かれるそれぞれの字の筆順と、「左縦書き」による左から右へ行送りの方向が一致しているのがわかると思います。
日本文に「左縦書き」の慣習はなかったのですが、慣れてくると、この方が自然に感じられてくるのではないでしょうか。
 なぜ「和文左縦書き」が合理的か?(より詳しい説明)



Satoshi FURUI Artist PhD

ICONOPLANT (office)
(E-mail:satoshifurui7@gmail.com)

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